【本の紹介】オニールの成長株発掘法

こんな人にオススメ!
  • グロース株・成長株投資に興味がある人。
  • 投資ルールを確立したい人。
  • 株の銘柄のスクリーニングの精度を上げたい人。
  • 短期間に大きな利益を上げたい人。
  • 損切ができる人。
  • テクニカルチャートを見ることが好きな人。
目次

本の解説

著者はウィリアム・J・オニールです。本書は1988年に出版されて以来、改定を重ねながら現在に至っています。

オニール自身「マーケットの魔術師」にも取り上げられた伝説的なトレーダーであり、投資家であれば知らない者はない存在です。

彼がまとめた<CANーSLIM>という体系は、グロース株(とりわけ成長株)を対象にした銘柄スクリーニング法であり、今に至ってもその高い有効性は保たれています。

<CANーSLIM>では、テクニカル・ファンダメンタルズ・需給・マーケット全体の流れを総合的に判断する考え方で、銘柄選択する上で価値のある指標を提供してくれます。

<CANーSLIM>については、別記事にまとめていますので、詳細を知りたい方は参考にしてみてください。

また本書では<CANーSLIM>による銘柄選択やエントリーポイントだけでなく、利食いや損切などの基準についても定量的な基準を示してくれています。

少し脱線しますが、バリュー投資家にとって最重要といっても過言ではない指標であるPERについても、役に立たないと一刀両断に論じているところなどは、目から鱗の読者も多いのではないでしょうか。

オニールは、伝説の投資家ジェシー・リバモアをこよなく尊敬していたこともあり、リバモアの手法や投資哲学が本書の中にも登場します。

「われわれは歴史学者である。株式やマーケットが実際にどのように働いているのかを研究したり新しい発見をする。」と自分の投資家としてのアイデンティティを述べています。

リバモアがそうであったように、歴史的な見地からマーケットがどのように動くか、どのようなサインを出しているのか毎日注意深く観察することが大切だと説きます。

オニールは、とても洗練された投資家ですが、実際のトレードはとても泥臭く、何度も損切を重ねながら損小利大を愚直に追及する投資スタイルです。

この流れは、伝説の投資家であるリバモアやギャンの理論とも共通するものでもあり、リバモアが言うところの「思考が大金を生むのではない。忍耐こそが大金を生むのだ。」という言葉が、その姿勢を物語っています。

「ブル(強気派)は利益を得ることがあり、ベア(弱気派)も利益を得ることがあるが、ホッグ(戦い方を知らない欲豚)は殺される運命にある。」と格言はいいますが、本書を手に取ることで戦い方を知ることは、大きな宝になるものと思います。

了
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