この記事を書いた人
- 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
- 50代 4人家族 愛知県在住
- 純金融資産は1億円台
- 住宅ローンは9年間で完済
- 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィールを参照ください。
目次
はじめに
先日リゾートクラブ会員権であるリゾートトラスト社の「エクシブ会員権」を購入しました。 選んだのは旧エクシブの「スイートグレード(E) バージョンZ」というものです。 多くの方が「何それ???」と思われるかもしれませんが、なぜこの会員権を買うことになったのか、そこに至るまでのプロセスを複数回の記事でご紹介します。 エクシブ会員権は開業して30年以上の歴史を経ていることから、かなり複雑な体系になっています。それゆえに購入する際は注意が必要です。 つまり様々なグレードや条件が設定されている為、どの会員権が自分にとってベストバイなのかを見つけることが難しいのです。 言い換えれば、ある程度ポイントを抑えていないと残念な買い物になるリスクがあるということです。 このような中、僕は上記の会員権を買うことになったわけですが、その理由についてこれから書いてみたいと思います。 本テーマは少し内容が長くなるので、まずは概要についてご紹介します。
リゾート会員権を買う理由
僕は2021年に会社を退職しFIRE生活を始めました。 勝手な推測ですが、FIREを達成した人たちは、ほぼ例外なく旅行を趣味にしているのではないでしょうか。 趣味を通り越して、世界を飛び回って人生を旅行に捧げている人を、時々SNSで見かけることもあります。 つまりFIRE民にとって、旅行は重要アイテムの一つといえるでしょう。 僕も多分に漏れず旅行が大好きです。 毎年GW、春休み、夏休みには一週間程度の旅行プランを企画して、家族と出かけます。 そして最近では子供も大きくなったことから、これまでの家族旅行に加え、夫婦水入らずで出かけるシーンも増えてくると思っています。 50歳を越えて“デート”という言葉はとても恥ずかしいのですが、おしゃれなラグジュアリー空間で大人のひと時を過ごすという試みは、より充実した夫婦関係に貢献するのではないかと期待しています。 旅行にはいろいろなバリエーションがあって良いと思います。美しい景色を見る、おいしい料理を堪能する、人と出会う、地理や歴史の造詣を深める、贅沢を楽しむなど。 僕のなかでは、リゾートクラブの利用用途は、高級ホテルならではの贅沢を楽しむという意味合いが大きいです。忙しく観光地を回るというより、施設を中心にゆったりスローライフを楽しむという感じです。ただもちろん、それだけではなく国内旅行の拠点としても有用だと思っています。
エクシブ会員権について
エクシブ会員権とは、簡単にいうとリゾートトラスト社(愛知県本社)が運営する高級リゾートホテルを利用できる会員権です。 会社の福利厚生などで、利用したことがある人も多いのではないでしょうか。 エクシブという名前は、ローマ数字のXIV(14)に由来しています。1987年にエクシブが開業した当時からのコンセプトで、一つの部屋を14人でタイムシェアリングするビジネスモデルです。
- エクシブ(ノーマル)は1室14人で共有:365÷14人=26日/年
- バージョンZは1室28人で共有:365÷28人=13日/年
14人でシェアすると年間26泊となります。この形態の会員権を「ノーマル」と呼びます。
これだと会員権の価格が高くなりすぎるので、28人でシェアし年間13泊できる「バージョンZ」というものもあります。
レアなものだと「バージョン」という会員権も存在します。これはバージョンZにサンメンバーズの宿泊券がついたものです。
そしてエクシブ会員権をどこか一か所のホテル分を持っていれば、全国のエクシブおよび関連ホテルを利用することが可能です。
この地図の施設以外にも、プレミアム系高級ホテルであるベイコートクラブ(東京、横浜、芦屋、蒲郡)の他、ファミリー向けホテルであるリゾーピア(3カ所)やサンメンバーズ(4カ所)等も利用可能です。 そして来年以降、サンクチュアリーコートというブランドで3施設(高山、琵琶湖、日光)が順次開業されていきますが、これらのホテルもエクシブ会員権での利用が可能です。 リゾート会員権においては、リゾートトラスト社が運営する「エクシブ」の他に、東急不動産が運営する「東急ハーヴェストクラブ」が、我が国のツートップと思われます。 それでは東急ハーヴェストクラブではなく、なぜエクシブを選んだかというと理由は二つあります。 理由の一つ目は、僕が愛知県在住であることです。自宅から通いやすい場所にエクシブの施設が多く建てられていることが決め手になりました。 比較するために、東急ハーヴェストクラブの施設について見てみます。
東急ハーヴェストクラブは東日本に施設が偏在していることがわかります。 ホテルの地図を比べてみると、両社のマーケティング方針が朧気ながら見えてくる気がします。 富裕層の多い東京に軸足を置く東急不動産と、東京/大阪/名古屋の三大都市の富裕層をターゲットとするリゾートトラストという感じではないでしょうか。 そして二つ目の理由は、施設面でエクシブの方が高級感があり、海外の高級ホテルに匹敵するほど質が高いと評価しているからです。 僕も嫁も会社の関係で海外出張によく行っていたことがあり、海外の高級ホテルの宿泊経験は多い方だと思っています。そういったレベルのホテルの重厚感や雰囲気にエクシブが重なる点にも惹かれています。 そして実際に、以前勤めていた会社の福利厚生を利用してエクシブには過去に何度か泊まっていて、建物だけではなくレストランの質もかなりレベルが高いと感じています。 ↓↓↓参考
エクシブ会員権の価格(例)
それでは実際に、エクシブの会員権の料金について見てみましょう。 新規購入の場合はこんな感じです。
これは現在売り出しをしている「サンクチュアリコート 日光(2026年2月開業)」の価格です。
最近のリゾートトラスト社のラインナップは、タイムシェアリングの人数が増え、宿泊できる日が減る傾向にあります。この為最近のホテルには、14人のタイムシェアリングをコンセプトとしている「エクシブ」の名前をつけず、「ベイコート」や「サンクチュアリコート」といった名前がついています。この勢いが続けば慣れ親しんだ「エクシブ」という名前は近い将来レガシー化するでしょう。
新規で会員権を購入する際は、この表でわかるとおり、千万円単位のお金が必要となります。 最近のサンクチュアリコートは定期借地権付き(50年)の物件なので、なんとか価格を抑えています。少し前に販売されていたベイコート倶楽部のロイヤルスイートは4000万円以上もしました。 バブルの頃ならともかく、今の時代、リゾート会員権にこれだけのお金を出す人がいるのでしょうか。。。 ところが、このような価格でも売れてしまうんですよね。日本には底知れないお金持ちがいるものです。 我々庶民には、新規の会員権購入は高嶺の花とも言えますが、中古の場合は事情が変わってきます。 ↓↓↓中古会員権(2023年9月現在)のバージョンZの価格はこんな感じです。
旧エクシブ
グレード | 価格 |
---|---|
スタンダード(A) | 30万円~ |
ラージ(C) | 70万円~ |
スイート(E) | 250万円~ |
スーパースイート(S) | 600万円~ |
新エクシブ
グレード | 価格 |
---|---|
スタンダード(CB) | 140万円~ |
ラージ(EC) | 290万円~ |
スイート(SE) | 570万円~ |
スーパースイート(S) | 600万円~ |
バージョンZ(13泊)の中古会員権は30万円からありますね。ただ実際は諸費用が結構かかるので(30万円~)、最低でも60万円は覚悟する必要はあります。 表中の旧エクシブとは1987年のエクシブ鳥羽から2006年の京都八瀬離宮までを指します。それ以降を新エクシブと呼びます。 エクシブシリーズとは別にベイコート倶楽部やサンクチュアリコートといったブランドが他にも存在しますが、これらの施設にも新旧のエクシブ会員権は利用できます。 これから先は中古会員権についてが主題となるので、ベイコート倶楽部やサンクチュアリコートの会員権は割愛し、新旧エクシブ会員権に限定して話を進めます。 会員権を購入したエクシブオーナーは、さらに年会費(ワンダーネット含む)及び固定資産税を払う必要があります。 年会費はバージョンZ(13泊)のスタンダードだと4万円台〜、スーパースイートで12万円台~という感じです。ノーマル(26泊)はざっくりその倍です。 固定資産税は年間で3000円〜1万円程です。 その上で、宿泊代を払って利用することができます。 つまりエクシブを利用する為には、会員権代、年会費、固定資産税、宿泊費というコストが必要となります。 年会費や固定資産税だけでも、高級ホテル1泊分以上のお金がかかります。 ファイナンシャルリテラシーが高い人からみると、勿体ないと思うでしょうね。 コスパ的には評価が分かれるところですが、別記事で紹介したDIE WITH ZEROの観点では正解であるとも考えます。 次回の記事は、これらの中古会員権の中で、僕がどのような考えをもって「スイート(E)グレードのバージョンZ」を購入するに至ったのかについて、ご紹介することにします。 了
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