こんにちは!CAN太郎です。 (私の資産状況については下記のとおりです)
この記事を書いた人
- 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
- 50代 4人家族 愛知県在住
- 純金融資産は1億円台
- 住宅ローンは9年間で完済
- 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィールを参照ください。
今回の記事では米国市場をベースに一週間を振り返ります。 今週は何と言ってもSVB(シリコンバレーバンク)の破綻やCS(クレディスイス)のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の急騰といった金融不安がマーケットを揺さぶりました。 政府や中央銀行の迅速な対応が功を奏したのかナスダック市場は大幅な上昇ををみせてますが、一方で大きく落ち込んでいる指標もあり、強弱さまざまといったところでしょうか。 それでは、各種データを確認してみましょう。
目次
主要指数の動き
ダウ平均
ダウ平均は金融やエネルギーといったセクションの構成が大きいので、金融不安の煽りによるリスクオフの流れから大きくヤラレています。 テクニカル的には、重要とされる52週移動平均線から大きく下落しました。ローソク足だけ見るとまだ下落しそうな雰囲気です。
S&P500
S&P500もまた52週移動平均線の下で更に下落中です。 陽線でひけていますが、先週の下落幅に対し半値戻しへのテストが失敗し少し不安を残しています。
ナスダック
52週移動平均線のすぐ下まで戻してきました。 先週の下落分をほぼ取り戻したかたちですね。来週、同移動平均線を超えてくるか注目です!
ヒートマップ(大型株)
今週はGAFAMが滅茶苦茶強かったです。 一方で金融、エネルギーが弱かったですね。
先行指数
ハイイールド債券
炭鉱のカナリアと呼ばれるハイイールド債ですが、コマ足のまま下落しています。 良い状態ではありません。
商品(銅)
ドクタカッパーと呼ばれ、景気の温度計的にみられることもある銅ですが、上層トレンドは崩れていません。
ラッセル指数
小型株で構成されるラッセル指数ですが、長い上ヒゲを残し大きく下落しました。 この動きが大型株へ波及するのか注目です。
ドルインデックス
米国債の利回りが大きく下がった影響で、ドルインデックスは下落しました。 ドルインデックスが下がっていくと、特にハイテク株が上がるいう傾向があります。
Fear & Greed(強欲指数)
強欲指数ですが、かなり下落しましたので、買い場を暗示しています。 ただし、セリングクライマックスの状態とは程遠いです。
VIX(恐怖指数)
VIXは上にいくのか下にいくのか決めかねているようですが、ぎりぎり上昇トレンドは保っています。 今回の高値を超えてくるようだと一波乱あるかもしれません。
MOVE(債券のVIX)
今週はこのMOVEが海外投資家の間では注目されていました。 既に高値はコロナショックを超えていますので、これより高い値はリーマンショック以来となります。 今回のベアマーケットが如何に大きなものかを暗示しています。
FRBのバランスシート
今週はこのバランスシートの拡大が最も大きな注目ポイントと言えるかもしれせん。 昨年来粛々とFRBが縮小してきたバランスシートが、今週になり大きく膨らみました。 SVBを始め、いくつかの銀行破綻問題(金融危機)への対応と言われています。 これはステルス緩和ですので、リスク資産には大きなプラス要素です。 今週ナスダックや暗号通貨が大きく反発した理由はここにあるかもしれません。
おわりに
今週も難しい相場環境でした。来週も引き続きしっかりデータを確認して投資にいかしたいですね。
今週は金融不安という大きな材料が表面化したことが、何と言ってもニュースだったと思います。 昨年来から続くインフレやウクライナ戦争や景気後退の可能性に加え、今回の金融不安という材料がでてきたことで、弱気材料はまだまだ織り込みが足りません。 一方で既にステルス緩和のような動きもあり、アノマリー的にも4月に向け結構な上昇相場になってもおかしくありません。 特に、GAFAMやNVIDIA等のコロナ相場の主役達が息を吹き返す動きも見受けられるので、このへんも注意深く観察したいと思います。 いずれにしても相場がどちらにいっても利益が出せるようにしたいですね。 現在私の方はキャッシュポジションが8割ほどありますので、短期的に入れる局面があれば参入したいと思っています。 了
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