この記事を書いた人
- 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
- 50代 4人家族 愛知県在住
- 純金融資産は1億円台
- 住宅ローンは9年間で完済
- 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィールを参照ください。
オニール流は週足が基本なので、1週間単位で総括しています!
米国市場を各種指数・指標とともに、一週間を振り返ります。 今週は、これまでの金融不安の雰囲気が一旦晴れたのか、主要3指数が大きく続伸しました。 シリコンバレー銀行⇒シグニチャー銀行⇒クレディスイス銀行⇒ドイツ銀行と不穏な展開が続いていましたが、特に目立ったニュースもなかったことから、安心材料に繋がったのはないでしょうか。 ただし出来高も少なく、最近の売られすぎからの上昇局面だった可能性も否定できないです。 まずは各指標を確認していきましょう!
目次
各指数・指標のまとめ
指数・指標 | 状態 |
---|---|
ダウ | |
S&P500 | |
ナスダック | 買われすぎ注意! |
ハイイールド債 | |
銅(商品) | |
ラッセル指数 | |
ドルインデックス指数 | |
Fear & Greed(強欲指数) | |
VIX(恐怖指数) | 低下しすぎに注意! |
MOVE(債券のVIX) | |
逆イールド | |
アノマリー |
概ね各指標に改善が見られました。 ただし逆張り指標で極端な状態のものもあり、少し調整があっても不思議ではありません。
主要指数の動き
ダウ平均
ダウ平均は、金融セクターやエネルギーセクターが強かったこともあり、3.22%プラスで終わりました。
テクニカル的には、52週移動平均線を超えてきました。
また3月初旬の大陰線をほぼ全戻ししています。ダウだけでなく主要3指数とも棒上げの大陽線を形成し、とにかく強かったです!
S&P500
S&P500はほぼ全セクターが上昇していることから3.48%プラスです。
テクニカル的には、52週移動平均線を超えてきて、次のターゲットは1月の高値になります。
ナスダック
ナスダック100は引き続き強い展開で、3.25%プラスです。
テクニカル的には、すでに2月の高値を超え、次は昨年の8月高値をテストしようとしています。
ただしオシオレーターのストキャスティクスは、さすがに買われすぎを示唆しており、昨年8月の高値付近では一旦調整するかもしれません。
ヒートマップ(大型株)
GAFAMがけん引してきた上昇局面でしたが、今週はその他の企業が強かったです。 しばらく弱かった金融セクターが買われたことや、エネルギーセクターが先週に引き続き大きく上昇しています!
先行指数
ハイイールド債券
炭鉱のカナリアと呼ばれるハイイールド債ですが、先週の高値付近まで株価を戻してきています。 僕はこの指標が一番信用できるかなと思っているので、ハイイールド債が52週移動平均線まで戻すかに注目しています。
商品(銅)
ドクターカッパーと呼ばれ、景気の体温計的にみられることもある銅ですが、今週はほとんど動きませんでした。 所謂、はらみ線になっているので、上下どちらに抜けるか注目です。
ラッセル指数
小型株で構成されるラッセル指数ですが、先週の高値まで株価を戻しています。 テクニカル的には売られすぎからの戻りで、今週3.85%も株価が上昇していますが、俯瞰してみるとまだ弱い感じですね。 出来高が少ない中で株価が上昇していることもあり、あまり強気になれない状況です。
ドルインデックス
ドルインデックスはレンジ相場を形成し、今週は大きく下落しています。 ドルインデックスが下がっていくと、特にハイテク株が上がるいう傾向があります。
Fear & Greed(強欲指数)
強欲指数ですが、だいぶ悲観状態から普通の状態へ戻してきています。
VIX(恐怖指数)
VIXは今年の最小値付近まで、大きく下落しています。 十分下落していることから、これからVIXが上昇(=株価が下落)の可能性もあります。
MOVE(債券のVIX)
金融不安のパニックで大きく上昇したMOVEですが、安心感が広まったのか大きく下落しました。 既に高値はコロナショックの時を超えていますので、このMOVEがこれから更に上昇するようだと、波乱要因になるので、警戒は怠らないほうがいいです。
米国債逆イールド(10Y-2Y)
高い確率でリセッションに至る指標とされる米国債(10年-2年)の逆イールドですが、順イールドに回帰しそうな勢いで上昇しましたが、まだ深い位置にいます。 過去の例では、逆イールドの期間が長いとリセッションも大きくなる傾向があります。 また順イールドに回帰後さらに上昇し始めたら、いよいよ数カ月内にリセッションに陥り、株価も大きく下がる可能性があります。
アノマリー
来週から4月に入りますが、カレンダー上では最も株が上がりやすい月になります。 昨年は暴落しましたが、今年はどうなるでしょうか。
おわりに
今週は主要3指数とも3%を超える上昇です。
4月は上がりやすい時期なので上昇の期待は高いですが、まだ楽観するには危険な状況と思われます。
この数週間は金融不安が市場の主要テーマでした。 今週は金融関係のネガティブなニュースがなかったことに加え、売られすぎという側面もあった為、株式市場は一旦大きく戻したように思います。 僕が気になったのは、株価が上昇する中、出来高が伴っていないように見受けられることです。 また売られすぎのセクターが、上昇をけん引していただけのようにも見えます。 とはいえ、4月は上昇しやすい気運ですし、3指数のチャート的にもまだ上昇の余地はありそうなので、短期的には面白い展開ではないでしょうか。 僕の方は株のエクスポージャーがかなり低かったので、今週は毎日2~3百万円分ずつハイテク関連を中心に買い上がっていった状況です。 まだまだ現在でも、80%程度キャッシュポジションを抱えている訳ですが、短期と長期でそれぞれ対応しています。 短期ではテクニカルで優位性がある時には入っていき、長期では少額をドルコスト平均法で毎日積立しています。 ドルコスト平均法については↓に関連記事がありますので、よかったら読んでみてください。 それでは、よい休日を! 了
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