【しくじり先生】損失7000万円!人の意見で株を買って大損した話

この記事を書いた人
  • 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
  • 50代 4人家族 愛知県在住
  • 純金融資産は1億円台
  • 住宅ローンは9年間で完済
  • 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィール参照ください。
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目次

はじめに

大きな損失を合計すると7000万円程。
その他にもたくさん失敗してますが、エピソードを2つに絞りご紹介します。

僕の純金融資産は、2年前に1億円を超えてから年度でマイナスになることなく、着実に増えています。

世の中には、何億も稼ぐトレーダーがいますので、僕の資産など大したことはない訳ですが、資産運用については多少は板についてきたような気がします。

昔の僕は投資家を名乗るのが恥ずかしい程のヘタレでしたので、その頃と比べ、多少はましになってきたというレベルですが。。

これまで投資を始めてから20年程経過しましたが、本当に多くの失敗をしてきました。

大きな失敗だけをカウントしても7000万円以上損したと思います。

そして失敗の中から学んだことも多くありました。

そこで読者の方の学びにつながることもあるかと思い、僕のしくじり体験をご紹介します。

何回かシリーズで書きたいと思っていますが、今回は最も危険性の高い「人の意見で株を買う」ことによる失敗の危険性について、体験談を踏まえお話したいと思います。

人の意見で株を買って大損した話

失敗エピソード(その1)

株やFXの情報はありとあらゆる媒体で散乱しています。特にインターネットの世界(ブログやSNS等)では、専門家やインフルエンサーと呼ばれる人達が、豊富な知見をもとに相場について解説してくれています。

僕が株を本格的に始めた2005年頃は、SNSなど存在せずブログが主な情報源でした。

例えば米国株では有名インフルエンサーの「じっちゃま」こと広瀬隆夫さんも、その頃は「いちかいにやり」というブログを書いていました(当時は中国株中心でしたが)。

他にも新興国バブルで中国株が熱かったことから、カテキンさんの「中国株中央研究所」や春山昇華さんの「おかねのこねた」もフォローしていました。

外国株の場合どうしても、各国の事情に精通していない上に言葉の問題もあり、わかりやすく解説してくれるインフルエンサーは貴重な存在でした。

当時の僕は、株の知識もほとんどないまま、有名なブロガーの意見を参考にポジションを立てることも多かったです。

貯金と節約で貯めた元本は3000万円程度持っていました。それを元にフルポジションで株を買ったのです。

そして新興国バブルのさなか、ハイリスクな投資が成功して、資産をなんと3倍にすることができました。

初心者であるが故のビギナーズラックで、30代後半で金融資産1億円を突破することができたのです。

その後リーマンショックいわゆるGFC(世界金融危機)が起きて、株が大暴落する訳ですが、広瀬さんを始め、多くのインフルエンサー達は強気の姿勢を崩さず、買い煽り続けました(春山さんは奇跡的に難を逃れましたが)。

僕もインフルエンサーの意見に従って、強気で押し目買いしていきました。しかし暴落は止むことなく連日続きました。

本当に経済が崩壊するのではという恐怖がマーケットに蔓延する中、とうとう僕は耐えきれずに、ある日持っていた株を全てブン投げしました。

毎日みるみる溶けていく資産に対し、証券会社の口座を見る事もできず、深夜に荒れ狂う米国市場を見ているせいで、睡眠障害を発症する程でした。最後の方では、お金のことよりも精神的な苦痛から解放されたい一心だったと記憶しています。

僕が株を狼狽売りした後も、暴落は半年以上続き、FRBのTARPという公的資金注入が始ってようやくマーケットは収まりました。

そのような中、広瀬さんのブログは自説の間違いを認めることができなかったことから、誹謗中傷のコメントで炎上し、ある日静かに閉鎖されました。

一方で僕の資産は外貨を中心に持っていたことから、円高も災いして、最終的に60%ほど減少しました。

結局瞬間風速で3倍になった金融資産は、ほぼ元本に戻ったという結末です。

とてもぶざまな結末でしたが、結局最後は自分の判断で狼狽売りしたことが、不幸中の幸いとなったのです。

もしあの時僕がインフルエンサーの話を信じ続け、狼狽売りしていなかったら、その後も資産は縮小して、最終的に大きく元本割れしていたことは間違いなかったでしょう。

このことで僕のアーリーリタイア(FIRE)は10年程遅れました。なぜなら失った60%を取り返すには、150%以上のパフォーマンスを出さなければならないからです。

失敗エピソード(その2)

人の意見を鵜呑みにし失敗した経験はこれだけではありません。

株の値段が半分になると、100%上昇しないと元に戻りません。

ですので株価が半分になるだけでもとんでもないことですが、残念なことに買った株が10分の1になるケースさえ普通に存在します。

10分の1になってしまうと、取り返すのはほぼ不可能です。

僕の過去の持ち株で、思い出すだけでも5銘柄くらいは10分の1になりました。上場廃止になり紙クズになった株もあります。

中国株で3銘柄、米国株で1銘柄、日本株で1銘柄、その他にもあるかもしれませんが、こんな感じです。

そのクズ株と化した5銘柄はすべて、ブログやSNSでインフルエンサーが紹介した株で、乗り遅れまいと慌てて購入したものばかりです。

だいたい彼らの推奨銘柄というのは、その時にテーマ性があるものや、個人的な思い付きのものが多いです。

結局話題性のある株に飛びつくと、このようなことが起きるということです。

当時は1銘柄あたり100万円程度は買っていたので、5銘柄で500万円程度はヤラレたと思います。

株で生き残れる人は1~2割程度という話を聞いたことがあります。

当然僕も、生き残れない方のその他大勢に入っていた訳ですが、そんな中でも僕はかなりダメな部類だったと思います。こんな経験をする人間もあまりいないかもしれません。

失敗から学んだこと

急がば回れ。
楽して人任せにせず、自分でしっかり勉強して投資に取り組んだほうが、結局は近道だったということです。

上でお話した2つのエピソードだけでも、かれこれトータル7000万円程の損失を出しました。

僕がとんでもなくレベルが低い投資家だったことを、わかっていただけたでしょうか。

そもそも問題の本質は何だったのでしょうか?

株の売買の判断をインフルエンサー等の人まかせにしたことでしょうか。

もちろんその問題も大きいです。インフルエンサーが悪い訳ではなく、彼らの話を鵜呑みにし盲信した自分が悪いのです。

しかしそれよりも投資について十分に学びもせず、勢いだけで投資を行っていたことが問題の本質であると考えます。

銘柄の選択売買のタイミング資金管理という最も重要で基礎的な知識を持ち合わせていたなら、インフルエンサーの話を参考にしたとしても、大けがには至らなかったことでしょう。

いったいどのくらいエッジがある銘柄なのか、買いと利確そして損切のシナリオはどうする、ポートフォリオにおける銘柄あたりの投入資金はいくらにする、投資をする上ではざっくりこのくらいは考えておくべきです。

一方でインフルエンサーのおかげで資産を3倍にできたのでは?という意見もあるかと思います。

身もふたもない事を言いますが、バブルの時は何を買っても儲かります。
例えば人気の株ランキング上位をネットで検索して、フルポジションで買えば、経験上は資産3倍など達成できるものです(繰り返しますがバブルの時だけです)。

インフルエンサーというのは、あくまで評論家やライターやモチベーターであって、投資のプロではありません。ましてや読者の資産などに責任を持つ立場でもありません。基本的にその時の思い付きで意見を発しているだけです。

要するにインフルエンサーの意見に従って投資することは、利益よりも損失につながるリスクの方が高いということです。

なぜなら自分で判断して株を買わなければ、売る判断がブレるからです。一旦は利益がでるかもしれませんが、売るタイミングを考えなければ、大きな損失に繋がります。

結局、結論としては自分で基礎から知識を習得し、その上で投資に取り組むこと。

そうすれば、僕のような「しくじり体験」をしなくて済みますし、着実に投資で資産を増やすこともできるでしょう。

実際に僕も基礎から投資を学び直すことで、再び資産を築くことができました。

そして若い頃のような過ちを決して繰り返すことはない、と言える程のリテラシーを自負できるようになりました。

以上が今回のエピソードを振り返った上での僕の感想です。

なお投資の基礎知識を学ぶのであれば、本を読んで自学自習するのが王道です。とくに海外の投資家の著作が一番いいと思います。

投資の基礎力を上げる意味では、パンローリング社の下記2冊はとても良い本です。海外の投資家が書いた本ですが、技術面の網羅性が高いのでおすすめです。
投資の基礎力を高める「おすすめ本」
  • オニールの成長株発掘法
  • 高勝率トレード学のススメ
※オニール本については、解説記事を書いていますのでよかったら参考にしてください。

海外の投資本は取っ付きにくいし、値段も高いと躊躇する人もいるでしょう。その場合は、日本の個人投資家で投資技術に枚数を割いている本から始めるのもアリかと思います。


了
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