大橋巨泉流FIRE「ひまわり生活」の庶民版を考えてみた

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この記事を書いた人
  • 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
  • 50代 4人家族 愛知県在住
  • 純金融資産は1億円台
  • 住宅ローンは9年間で完済
  • 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィール参照ください。
目次

大橋巨泉流FIRE「ひまわり生活」について

今年もここ数年同様、焼けつくような猛暑が続いています。

私が住んでいる愛知県は7月に入って連日の猛暑日となり、気温35度を越す日があたりまえになっています。37度や38度を記録する日も珍しくありません。

これから8月になり夏本番となりますが、今更ながらとても不安になります。そして地球の温暖化を考えると、この先も猛烈に暑い夏の傾向は続くかもしれません。

50代という年齢からくるものなのか、年々暑くなる気温のせいなのかは分かりかねますが、この暑さによって日々の活動はほぼ停止してしまってます。

例えば外を散歩するのでさえも辛くなります。せいぜいイオンのような大型ショッピングモールを徘徊して散歩がわりにするのが精いっぱいです。

外で活動せず一日中家の中でクーラー生活を続けるのは、せっかくの人生がもったいない気がします。

そこで今回の本題に入りますが、気候に恵まれた生活というのは、人生の充実につながると僕は考えます。

一年中春のような過ごしやすい気候で生活できれば、精力的にさまざまな活動がやれるはずです。体を使って運動することも、頭を使って考えることにおいても、大きく生産性はあがるはずです。これを実現するには自由な時間や労力、そしてお金を使ってしまいますが、実はコスパの高い生き方ではないかとも思えます。

そしてその一つの解が、大橋巨泉さんが実行していた「ひまわり生活」なのです。

そこで、別記事【FIREロールモデル】大橋巨泉に学ぶで取り上げた「ひまわり生活」を今回掘り下げてみます。

大橋巨泉さんのFIRE(セミリタイア)の特徴として、まず挙げられるのが「ひまわり生活」です。

一年のうち一番快適な時期「ベストシーズン」に合わせ4か国に移り住むという考え方です。

4〜5月は日本、5〜6月はヨーロッパ、6〜9月はカナダ、9〜10月は日本、11月はオーストラリア、12〜3月はニュージーランド。このような生活をルーティン化して、4カ国のベストシーズンを過ごします。本の執筆時点では23年も続けていました。

CAN太郎ノート
大橋巨泉さんは「ひまわり生活」と称して世界各国のベストシーズンを渡り歩くことで、暑い夏には涼しい国(カナダ)ですごし、寒い冬には暖かいところ(オーストラリア、ニュージランド)ですごす、という生活を長年続けてきました。

「ひまわり生活」を月別に整理すると以下のとおりとなります。
滞在先
1月ニュージーランド
2月ニュージーランド
3月ニュージーランド
4月日本
5月日本、ヨーロッパ
6月ヨーロッパ、カナダ
7月カナダ
8月カナダ
9月カナダ、日本
10月日本
11月オーストラリア
12月ニュージーランド
とてもお金がかかりそうですよね・・・

このゴージャスな生活は大金持ちの巨泉さんだからできたのであって、僕を含む庶民にとっては資金面でかなりハードルが高いと思われます。

夫婦二人で試算すると、飛行機代で往復30~40万円、現地のアパートを1カ月借りて30万円、生活費その他を入れてざっくり月に100万円ほどかかるのではないでしょうか。

僕は巨泉版「ひまわり生活」に昔あこがれていた時期もあり、ぜひやってみたいとは思うのですが、おそらく年間1000万円以上の財政支出は覚悟する必要がありそうです。

現時点の僕の金融資産(子供の教育費除く)を振り返ると、約1.5億円ほどあり、家のローンは終わっています。

おそらく月50万円(年間600万円)の生活であれば資金的憂慮は避けられると見積もっています。

人生逃げ切り計算機で試算すると、600万円を毎年支出したとしても96歳までは大丈夫という回答が返ってきました。

(年齢は少し変えています。株の利回りを税引き前で3.5%とし、インフレ率を2%として計算していますので、保守的な想定であると思っています。)

庶民的FIREの「ひまわり生活」について

そこで、年間600万円で実現可能な庶民的FIREの「ひまわり生活」について考えてみます。

実際問題として巨泉さんのように海外生活を主体におくと資金面で厳しくなるのは目に見えています。

この為やはり海外ではなく国内を活動拠点におくべきではないかと考えます。

たとえば避暑地を北海道に、避寒地を沖縄に設定するといった感じです。海外旅行もぜひ入れておきたいので年に2~4回ほどミドルステイの旅行をすることを検討してみます。

ミドルステイ旅行というのは、2〜3週間ゆっくり滞在し、現地の生活を楽しむという旅の仕方をさします(私の造語です)。

つまり庶民的「ひまわり生活」の基本設計はこうです。暑さの厳しい7月と8月を北海道で、極寒の1月と2月を沖縄で過ごし、海外のベストシーズンに時々長めの旅行するというものです。

下記の表で暫定プランを作ってみました。
スクロールできます
滞在地海外生活費
(万円)
1月愛知
沖縄
60
2月沖縄東アジア100
3月愛知30
4月愛知ヨーロッパ100
5月愛知30
6月愛知ハワイ100
7月北海道60
8月北海道カナダ100
9月愛知30
10月愛知30
11月愛知30
12月愛知30
合計
700
愛知県の現住まいでは、月に30万円ほどで生活し、北海道や沖縄にステイする月は60万円、海外にミドルステイ旅行する月は100万円を使うことを想定しています。

なるべく愛知県での日常は倹約しながら20万円台で生活します。年末年始やイベントの多い月は支出は多くなりますが、持ち家で家賃がかからない為、すべての費用を入れても月平均30万円以内で生活できるでしょう。

北海道や沖縄といった避暑地、避寒地の生活については次のように考えています。

移動は愛知県から車を持っていくことを想定しています。

住まいはAirbnbを使って民泊すれば広めの住宅に安く滞在できるのではないかと考えます。

この交通費と住居費で30万円程度に抑えることができれば、ちょっとした観光を入れても一カ月60万円以内に収まるのではないでしょうか。

それから海外のミドルステイ旅行については次のように考えています。

当面の予定として東アジア、ヨーロッパ、ハワイ、カナダを想定しています。

それぞれベストシーズンでありながら、航空費が比較的安い時期を上記の表に設定してみました。

例えば東アジアですとタイやマレーシアあたりが旅行者には人気です。タイには雨季と乾季がありますが、プランで設定している2月は乾季にあたります。この時期は比較的涼しく雨も降らないので、とても快適に過ごすことができます。このような好条件でありながら、比較的リーズナブルな費用で旅行ができます。

ハワイも同じ理由で乾季である6月をプランに入れてみました。

ハワイはとても物価が高く、航空費や滞在費もかなりかかります。3週間も滞在すると100万円を超える可能性もあります。いっぽう東アジアの旅行は安くすむかもしれません。このように地域でコストが安かったり高かったりしても、平準化してトータル100万円以内になればよいかなと思っています。

上記の試算では年に4回海外旅行を入れてしまうと年間合計で700万円となり予算オーバーとなります。しかし海外旅行を年に2回に減らすと560万円となり予算より少し安くなります。つまり、年に2〜4回の範囲で海外旅行に行けるかなという感じです。

もちろん上の表のプランに限らず、いろいろな国を旅してまわりたいです。ミーハーかもしれませんが主要な世界遺産は精力的に旅行していきたいです。その他にもアメリカ横断やヨーロッパ一周や中南米旅行も若い頃憧れていました。

せっかくFIREして自由な時間だけはあるので、しっかりプランだけは真剣に組んでみたいです。そしてできるだけお金を使わず贅沢な旅行が実現できれば最高です。

おわりに

これまで自分の資産に見合った「ひまわり生活」を考えてみたわけですが、とてもワクワクする一方で、年齢的に体力が心配なところではあります。

そしていつまでもこのような生活を続けることは不可能とも思っています。おそらく70歳、80歳になるころには、さすがに老人版の「ひまわり生活」を考えなければならないでしょう。

とはいえ、せっかくFIREしたわけですから、気力と体力が続くうちは人生を楽しみたいですね。

来年までは子供の受験もあって、「ひまわり生活」は難しいですが、来るべき時にスムーズに実行できるよう、準備していきたいと思っています。


了
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