【マーケットの総括】3/20ー24

この記事を書いた人
  • 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
  • 50代 4人家族 愛知県在住
  • 純金融資産は1億円台
  • 住宅ローンは9年間で完済
  • 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィール参照ください。

オニール流は週足が基本なので、1週間単位で総括しています!

米国市場を各種指数・指標とともに、一週間を振り返ります。

今週は週明けからクレディスイスのUBSによる買収のニュースが朝一番に流れてきました。

今回の買収劇の副産物になるのでしょうか、AT1債(COCO債)と呼ばれるリスクの高い債券が無価値になり、このことが同じくAT1債を持っている金融機関への不信感につながっています。

なんだか2008~9年のGFC(リーマンショック)の時のサブプライム問題と似てますね。あの時もサブプライムモーゲージを持っていた金融機関や公的機関の信用収縮がおきました。

問題は残したものの、なんとかクレディスイスの破綻は回避し、「すわ、爆上げか」と期待された市場ですが、ボラの高い展開を経ながら、世界の主要株価指数はなんとかプラスに終わりました。

そして週末にはドイツ銀行がAT1債の償還を見送るという、またしても金融不安に関するニュースが入ってきました。

クレディスイスと並び問題の多い銀行とされるドイツ銀行だけに、欧州市場は大きく動揺しまししたが、米国市場はなんとか持ち直し、金曜日のマーケットはプラスで終了しました。

ドイツ銀行という世界屈指の大銀行の金融不安が新たなネガティブ要素として加わり、更にマーケットは混沌状態になっていますが、今週の株価はなんとか持ちこたえています。

このような背景を踏まえ、各種データを確認してみましょう。
目次

主要指数の動き

ダウ平均

ダウ平均は、金融不安が十分払拭されないながらも、エネルギーセクターやメガテック(特にアップル)が強かったこともあり、1.18%プラスで終わりました。

テクニカル的には、先週の高値付近まで株価は戻してきています。

ただし先々週の大陰線に対し、半値戻しもできていない上、上髭で終わっているので、まだまだ弱いです。

S&P500

S&P500は金融系を除く主要セクターが上昇していることから1.39%プラスです。

陽線でひけていますが、先週の下落幅に対し半値戻しへのテストが失敗し少し不安を残しています。

ナスダック

ナスダックはなんといってもメガテック(GAFAM)が強く、1.97%プラスです。

テクニカル的には、重要とされう52週移動平均線を上回り、2月に高値と並ぶ位置まできています。

これを超えると上昇に勢いがつくかもしれません。

ただしオシオレーターのストキャスティクスは、買われすぎを示唆しているので、難しい局面です。

ヒートマップ(大型株)

今週に引き続きGAFAMは強かったですが、マイクロソフトとアマゾンがイマイチでした。

先週弱かったエネルギーセクターが、今週は強かったです。

そして相変わらず、金融セクターは弱いです。

先行指数

ハイイールド債券

炭鉱のカナリアと呼ばれるハイイールド債ですが、大きな上ヒゲをつけ、先週と同じ株価水準にいます。

引き続き、良い状態ではありません。

商品(銅)

ドクターカッパーと呼ばれ、景気の体温計的にみられることもある銅ですが、今週は大きく上昇し今年の新高値をうかがう勢いです。

景気が思ったより強いかもしれません。

ラッセル指数

小型株で構成されるラッセル指数ですが、先週とほぼ変わらない株価です。

ただなんとかサポートラインで踏みとどまっている感じが見受けられるのと、ストキャスティクスは売られすぎからの上昇を示唆しています。

ドルインデックス

米国債の利回りが大きく下がった影響で、ドルインデックスは先週に引き続き下落しています。

ドルインデックスが下がっていくと、特にハイテク株が上がるいう傾向があります。

Fear & Greed(強欲指数)

強欲指数ですが、だいぶ悲観状態から普通の状態へ戻してきています。

VIX(恐怖指数)

VIXは一時危険水域である30をうかがうシーンもありましたが、大きく下落しました。

VIXの下落は株価にとってはプラス要素です。

MOVE(債券のVIX)

先週大きく上昇したMOVEですが、大きな下ヒゲを伴いながら、まだ高い位置にいます。

既に高値はコロナショックの時を超えていますので、このMOVEがこれから更に上昇するようだと、マーケットは荒れてくると思います。

FRBのバランスシート

FRBのバランスシートですが、上昇を続けています。

米国の金融不安への対応と言われていますが、ステルス金融緩和になっていますので、株価にはプラスに働きますが、インフレに拍車をかける危険性を孕んでいます。

米国債逆イールド(10Y-2Y)

高い確率でリセッションに至る指標とされる米国債(10年-2年)の逆イールドですが、上昇を始めたように見えます。

逆イールドが発生した後上昇し始めたら、数カ月の内にリセッションに陥り、株価を大きく下がると言われています。

アノマリー

引用:マネックス証券
これから4月に入りますが、カレンダー上では最も株が上がりやすい月になります。

昨年は暴落しましたが、今年はどうなるでしょうか。

おわりに

休むも相場、今のような難しい相場は、自信がなければスルーしても良いと思います。来るべき上昇相場で儲けていきましょう!
長期投資は積立、短期投資は絶好のチャンスがあれば!でよいかと

今週はこれまでの流れから金融不安が市場の主要テーマでした。

週替わりでSVB、クレディスイス、ドイツ銀行といったニュースが続いてくると、次はどうなる?という不安心理が働くのは当然ですよね。

それだけ昨年からの急速な利上げが、金融システムへ強い影響を与えていることを暗示しています。

現時点では景気は引き続き強い状態を維持しているかのようですが、一方で金融システムが企業に与える影響はこれから始まる可能性は否定できません。

そしてその結果、場合によっては逆業績相場に突入していく流れになるかもしれません。

ただし、そう景気と歩調を合わせて動かないのが株価です。

リセッションに陥る前に大きく上昇するかもしれませんし、リセッションを先取りし下落していくかもしれません。

そのような背景の中、僕は現在80%程キャッシュポジションを抱えている訳ですが、短期と長期でそれぞれ対応する所存です。

短期ではテクニカルで強気サインがでた時には入っていき、長期では少額をドルコスト平均法で毎日積立しています。

ドルコスト平均法については↓に関連記事がありますので、よかったら読んでみてください。

僕は、アノマリーで4月は上昇しやすい気運であり、ハイテク系が元気がいいという点に着目していて、短期投資で入れるようならチャレンジしたいなと思ってます。

それでは、また来週!

了
いつもありがとうございます!

モチベーションアップの為、ブログランキングに参加しています。
↓↓↓バナーを押していただければ、記事更新の励みになります(^O^)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次