この記事を書いた人
- 2021年~ アーリーリタイア(FIRE)
- 50代 4人家族 愛知県在住
- 純金融資産は1億円台
- 住宅ローンは9年間で完済
- 投資歴は約20年
※資産形成の詳細はプロフィールを参照ください。
目次
資産内容
2023年を振り返ると、10%以上の利益は出せたものの、好調な投資成績と言えるものではありませんでした。しかし多くのことを新たに学ぶことができたのは大きな収穫、新年に向け活かしていきたいです。
金融資産について(サマリー)
12月末資産:139,290,789円
前年度比
スクロールできます
昨年末 | 12月末 | 投資成績 |
132,287,558円 | 139,290,789円 | +15,248,231円 |
前月比
スクロールできます
11月末 | 12月末 | 投資成績 |
136,642,558円 | 139,290,789円 | 2,648,231円 |
12月の株式市況と投資結果
12月の米国株はS&P500指数が4.4%、ナスダック総合が5.5%、ダウ工業指数は4.8%の上昇という結果に終わりました。 いっぽうで日本株はー0.07%の下落という残念な結果でした。 このような背景のもと、僕の投資成績は前月比プラス265万円(1.9%)、前年度比プラス1525万円(+11.5%)という結果になりました。 単月で見るとS&P500指数の上昇率と比較し物足りない結果となってしまいました。今月いまいち損益率が伸びなかった理由は明白で、円高により米国株の円建てのパフォーマンスが大きく下がったからです。実際ドル円が148円から141円まで下落し、5%近くドル建て資産が目減りすることになりました。 12月末時点のポートフォリオは以下のとおりです。株を中心としたリスクアセットが約82%。残り18%が現金となっています。11月初旬に米国株のETFを中心に株の比率を高めました。
資産推移
僕はマネーフォワードで資産管理をしています。2020年8月からのデータしかありませんが、年度の推移は下記のとおりとなっています。(マネーフォワードは銘柄を大きく入れ替えると時々集計がおかしくなるので、スパイクしているチャートは無視してください)
スクロールできます
年 | 資産 | 対前年比 |
---|---|---|
2020年8月 | 9887万円 | – |
2021年12月末 | 1億2639万円 | +2752万円 |
2022年12月末 | 1億3229万円 | +590万円 |
2023年12月末 | 1億3929万円 | +700万円 |
※上記の表の金額は投資成績だけでなく、家/車/教育など大き目の出費を含めて資産管理しています。例えば2023年はレクサス(ー280万円)やエクシブ会員権(ー350万円)や長男の医学部受験等の大物の出費が嵩み、資産事態はあまり増えていません。
株ポートフォリオ(米国株・日本株比率)
国内株と米国株の比率は1:2となっています。米国株はグロース株中心、国内株はバリュー株中心といった塩梅のポートフォリオです。個別株は今の僕にとっては難易度が高いので、現時点ではETFや投信を大きくしています。
通貨別ポートフォリオ
金融資産の約47%が外貨資産(ドル)となります。ドル円が1円動くと約35万円前後資産が上下することになります。 ドル円は約20円の幅で動くと想定しているので、現時点を天井と想定すると、為替による潜在的下落リスクは約700万円と見積もっています。
主要銘柄について
日本株
- 株主優待株 数十銘柄
- NEXT FUNDS 銀行業 ETF
10月に持ち株をかなり減らしました。残している銘柄は株主優待株を中心に数十銘柄。その他は銀行業ETFといった構成です。各銘柄のボラタリティがかなり大きく管理が厳しかったので、思い切って全面的に整理しました。 株主優待銘柄は安定感があるので売らずに残し、もう一つの軸として銀行業セクターを選んでいます。当セクターはマイナス金利で長らく苦しめられてきた足かせが無くなる方向にある為、そのカタルシスに賭けています。 11月に入り、徐々に個別銘柄を増やしていますが、あくまで信用取引ベースの短期取引なので、敢えて言及するほどではないので割愛します。短期トレードは半導体を中心としたシクリカル株をさわっています。
米国株
- マイクロソフト
- エヌビディア
- アマゾン
- ペトロレオブラジレイロ(ADR)
- アドビ
- マイクロソフト
- メタ・プラットフォーム
- アドバンスト・マイクロデバイシズ
- セールスフォース
- オキシデンタル・ペトロリアム
米国株は小口で数十銘柄持っていますが、あらためてみるとハイテク系と石油系が上位を独占しています。 米国株については、ETFや投資信託含めて90%以上がグロース銘柄です。
ETF
- VGT
- QQQ
- ナスダック100(東証ETF:ヘッジあり)
- SMH
- XLE
1位はハイテクセクターのETFであるVGTです。これまではハイテクセクターへの投資はナスダック100に準じるQQQを使っていました。なぜVGTに鞍替えしたかというと理由は3つあります。一つ目は長期的なパフォーマンスにおいてQQQよりもVGTの方が優れていること。二つ目は信託報酬などの経費率が0.1%と低率なこと(QQQは0.2%)。三つ目はSBI証券や楽天証券が買い付け手数料を無料にしていること(QQQも同じく無料)。以上を踏まえ、今後のハイテクセクターはVGTを主力にしたわけです。 2位のQQQと3位の東証ETFのナスダック100は共にナスダック100をベンチマークとするETFです。現在は超円安になっており、この近辺の為替レートだと円高リスクが高いと思われますので、東証ETFのヘッジありのナスダック100を購入しています。 4位のSMHは米国半導体SOX指数のETFです。一日に数パーセント動くのが普通なので、暴れ馬的な存在で正直持つ人を選びます。しかし半導体の将来性を考えると保有しなくてはならないものの一つと考えています。 5位のXLEは石油関連企業株で構成されたETFです。現状割高ではなくなっていること、配当利回りが高いこと、将来のインフレへの備え、これらの理由で保有しています。 ↓↓↓別記事で各ETFをベンチマークしました
投資信託
- e-MAXIS NASDAQ100 インデックス
- ニッセイSOX指数インデックスF
- iFREEレバレッジNASAQ100
- 楽天全米INDEX
- 日興ゴールド・ファンド
投資信託は基本的にナスダック100、半導体、ゴールドに絞って投資しています。そしてドルコスト平均法を使って、毎月168万円分積み立て投資しています。 現在新NISAに向けて投信のフォーメーションを見直しているところですが、ナスダック100に関しては、三菱UFJアセットのe-MAXISシリーズからニッセイアセットの投信に替えようと考えています。現時点では経費率がニッセイの方がはるかに安いという理由です。 ↓↓↓ドルコスト平均法による投資信託の積み立て投資について(実践編)
2024年1月の投資方針
新しい年を迎えるにあたり、来年1年間の株式相場について考えてみたいと思います。 時系列を整理すると、22年に米国をはじめ世界の主要国は大きく株価を下げました。コロナを起因とするバラマキ政策による、ハイパーインフレとも言えるほどの物価上昇に対し、大幅な利上げを各国の中央銀行が実施した為です。 しかし23年になって順調に物価が低下してきたことから、ほぼ一年間で株価の下落分を取り戻すことになります。すなわち2年間でイッテコイになったという訳です。 そして新しく24年を迎えることになった訳ですが、恐らく今年のテーマは景気減速がどの程度になるかという点がKPIとなるはずです。別の表現を使うとソフトランディングなのかハードランディングなのか。前者であれば株は好調に推移し、後者であれば過去の歴史を振り返ると大暴落につながる可能性を秘めています。 このような前提を踏まえて僕なりに一年を予想すると、景気はソフトランディングとなり、株価は好調を持続するという考え方に一票を投じます。 景気や株価の見立てについては、様々なアナリストの意見が錯綜していますが、僕の投資方針は至ってシンプルです。黙って株価についていく、それだけです。上昇トレンドであれば株のポジションを増やし、下落トレンドなら現金を増やす。 予想を書いておいて真逆のことを言っていますが、自分の考えに固執することは大変危険であることを過去の経験で学んできました。自分の考えが間違っていればゼロ秒で方向転換する。相場というのは高いIQを持つプロでも太刀打ちできないもの。常に正しい方向にアップデートし続けることが、相場で生き残れる唯一の方法だと思います。 話は変わりますが、別の観点でアノマリー(株の季節性)は、参考になるし有効なツールであると思っています。 例えば米国株はこんな感じ。大統領選挙の年の最初の3カ月は弱めですが、一年間で見るとまずまずの上昇が期待できるかも。
日本株については、辰年は強い傾向があるようです。
このように今年一年については、株の好調を予想しているし、節分に向けて強い地合いは続くと考えますが、その後は必ず波乱はあると予想しています。しかし、どのような状況でも健全なメンタルで対応できるような資金管理(現金比率が一番大事)で臨む所存です。 悲観の底で売ったり、ユーフォリアの中で買い増しするような愚行だけは避けなければなりません。そのような過ちを何度も繰り返してきたことの自戒を込めて。
了
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